売掛金とは?

 売掛金とは、商品の販売やサービスの提供など、企業のメインとなる事業の収入によって発生した代金債権で、1年以内に金銭の回収が見込まれるものです。商品の販売やサービスの提供を行った日と、それに対する金銭の回収を行った日が同日でない場合に生じます。

 なお、売掛金には時効があり、その期間はサービス内容によって異なります。例えば、時効が1年と短いものには、宿泊費や飲食費といった売掛金が当てはまります。次に短いのが2年で、こちらは商品や製品を販売した場合の売掛金が対象になります。そして3年の時効があるのが建築代金の売掛金です。賃借対照表上では流動資産として計上されます。

未収金とは?

 未収金とは、固定資産や消耗品、あるいは有価証券の売却など、企業のメインとなる事業以外の取引によって発生した代金債権で、決算期後1年以内に回収予定のものです。取引を行った日と、それに対する金銭の回収を行った日が同日でない場合に生じます。

 なお、未収金は青色申告決算書の貸借対照表上の表示で、法人の財務諸表における正式な表示は未収入金となります。また、賃借対照表上は決算日の翌日から1年以内に入金予定のものは流動資産、1年を超えて入金予定のものは固定資産に計上します。

売掛金と未収金の違い

 売掛金と未収金とはともに金銭債権として流動資産に計上される勘定科目ですが、明確な違いは、営業活動から生じる債権であるか否かです。売掛金は営業活動による債権を計上する勘定科目ですが、未収金は資産の譲渡など営業活動以外の取引による債権を計上するための勘定科目です。